【開催報告】富岡町でtenten cafeを開催しました
11月5日(土)、浜通り富岡町でtentencafeを初開催しました。
富岡町は東日本大震災の原発事故で避難指示を受けた町。
5年前に避難指示が解除され、昨年からは特に移住に力を入れている町です。
今回会場として使わせていただいた一般社団法人とみおかプラスさんも昨年度から移住定住のための事業を始めています。
とみおかプラスの職員さんと前からご縁があり、とみおかプラスでの事業内容とtentenとしても被災12市町村でのtentencafeも行ってみたいという想いが交わることで、今回のtentencafe@富岡の開催に至りました。そしてとみおかプラスさんの要望もあり、今回は男女の性別問わず開催することに。
当日は、富岡町内に住む6名(男性2名、女性4名)が参加してくれました。
避難指示解除後すぐに移住した方、3~4年前に移住した方、そしてまだ移住後1年満たない方。
年齢層も30代~60代まで幅広くお集まりいただきました。
tentencafeはいつも女性ばかり、年齢層もそこまで幅広いことは珍しいので、当日皆さんで話題が合うかどうか不安の中で始まりました。
まずいつも通り自己紹介から。
移住してきた理由はやはり様々。現状も様々。
1時間にわたる自己紹介を聞き、人とのつながりがないという方と、色々イベントにも声をかけてもらって楽しく過ごしているという方がハッキリ二分されていたのです。
その理由は話していくと「子どもがいるかいないか」の違いでした。
子育て世代にはサポートが手厚く、こども園を通じて地域情報が色々もらえるそう。
その一方で、こどもがいない世帯は地域と繋がるすべがなく、情報もなかなか得られないという課題がこの時点で見えてきました。
「どこにいけば富岡の情報が得られるのか」
「地域の人との交流をしたくて町内会も入ったがなにも交流がない。みなさんはどうか」
など、地域とのつながり作りについて情報交換。
他にも移住して苦労したこと(特に住居探し)などを話してみんなで共感をしたり、町役場の対応などについてもっとこうあるべきではなど意見がでたりと、移住者サポートを今後行う予定であるとみおかプラスさんにとっても貴重な移住者の生の声を聞くいい機会になりました。
性別も年代も違う6人でしたが、富岡町で楽しく暮らすにはどうしたらいいかを不安や不満もぶつけながら話す2時間はあっという間に過ぎました。
最後に参加者の方から以下の感想をいただきました。
「家族以外と久しぶりに話してとても楽しかった。富岡町は好きでずっと暮らしていきたいと思っているので、自分から情報をとって動いてみようと思う」
「知らないことがたくさん聞けて良かった。」
「いろんな世代の方と交流できてよかった。その繋がりをもっと作っていきたい」
「地域の方と交流できる機会があってよかった。参加して良かった」
開催にご協力いただいたとみおかプラスさんからも「普段、サポートを始める前に移住して来られた方と交流する機会がなく、生の意見を色々聞けて貴重な時間だった。いろいろな課題が見えてきたので、やれるところから取り組んでいきたい」と言っていただき、今回開催して本当によかったと感じました。
今後求めるものにも、「移住後のサポート」とお答えいただいた方が多く、移住促進だけではなく、移住後のサポートもセットで行ってこそ、幸せな移住が実現するのだと改めて感じました。
tentenでは、地域の移住担当者も移住者と同じ目線で交流や意見交換やできるように、第三者目線でファシリテーションを行うことが可能です。
定住支援事業の一つとして、移住者交流座談会をご検討の自治体の方は是非お問い合わせください。